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マンションアドバイザー 8)【検査】 [BUILD-ADVISER ]

第8弾 マンション話

本日は、最近話題の検査の話

マンション躯体(コンクリート構造物)を作る際、通常 現場検査は数回受ける。

検査は様々な人が検査する。一応複数のCHECK機能になっている。

 

  1. 設計監理者検査              (構造担当者による)
  2. 事業主の品質管理担当者による検査  (場合による)
  3. 第三者性能評価機関による検査     (場合による)
  4. 行政の検査                   (代替で第三者機関もある)
  5. 住宅金融公庫の検査            (場合による)
  6. 配筋業者による自主検査           (職長or会社品質担当による)
  7. 施工元請会社による自主検査      (施工会社の現場担当による)

大きく分けてこんなものでしょうね。

 

営業マン:『これだけ検査をしてますから御安心ください。』

お客様:『そうね。これだけ検査してるから大丈夫ね。』という会話で御購入

 

コンクリートは構造担当者(構造監理者)のGOサインをもって、初めて打設する事が出来ます。

では、さてここで問題!!

 Q:配筋検査はいつ受けるでしょう?

 A:コンクリート打設する前日。最悪な場合はその日の朝一番

 

ちょっと待ってよ。

それって、『なにも指摘なく検査合格を約束された検査じゃないですか?』

 

施工業者:『そんな事ないですよ。ちゃんと指摘は直して写真提出してます。』

 

ちょっと読みづらいけどここから本質の暴露

  配筋検査をコンクリート打設の前日に設定する。これは、コンクリートの打設の

  予約を2週間前位にコンクリートプラントに打診しなければ、その日に打設出来

  ない所にあります。コンクリートプラントは工場規模的に製造能力が決まっており

  あまり受注しすぎると、ミキサー車の配車計画に無理を生じ、打設現場に

  上手にピストン輸送出来なくなります。

 

  なので現場的には『コンクリート打設する日』を絶対ずらしたくないのが前提

  それと職人さん達は、次のコンクリート打設いつ?と監督さんに聞いて

  その前日が検査と位置づけて、自分なりのペース配分を決めてきます。

  なので、工程的に余裕をもっても結局、検査は前日システムになって

  しまいます。ではナゼ自分でペース配分を決めてしまうか?

 

  昔は職人さん達も『請負方式』による賃金の支払いでした。だから

  施工量が伸びれば伸びる程、儲けが出たものです。しかし最近の職人

  さんは『日給月給方式』の為に、どれだけ作業しても賃金は同じ。

  なので、親方はなるべく腕の悪い職人を使いたくない。だって

  伸びなくても賃金を払わなくてはなりませんから。なので、工期が

  あれば少数精鋭で仕上げようとします。 

 

  という訳で、『配筋検査は打設前日に』が業界の通例になってしまった。

  という事は、行政の検査員/構造担当者/第三者機関も必ずGOサイン

  を出す使命があります。見ないでオールOKという訳には行きませんから

  一応現場をチラ見して、簡単に直りそうな指摘だけをして帰ります。

  たまに、直すのが厄介な指摘があると、ここからも大変。

 

  さて、何日も掛かって組み上げた鉄筋や壁の型枠に対して、解体して

  やり直す時間が本当にあるだろうか?打設の前日や当日朝一番検査で

  あるわけないじゃん。『写真提出でいいですよ』と検査担当者。

  今の世の中デジカメ・・・・・気付きました?Net社会が進んだおかげで

  結構Photoshop(写真の編集ソフト)を使えるんです。鉄筋が1本足りない

  鉄筋間隔がおかしい。などなどチョチョイのチョイ。

 

  そんな編集を商売にしてる人だっている。

  この『打設前日検査』と『写真提出で可とする検査システム』

  それで本当に『検査を受けて、ちゃんと合格いただいてますから』

  と言えますか?そんなマンション事情知ってますか?

 

   

 

 

 


マンションアドバイザー 7)【喫煙所】 [BUILD-ADVISER ]

第7弾 マンション話

   私はタバコを吸いません。

 現場に配属された8年前は、現場で『タバコを吸わない人』

殆どイマセンでした。

 

 現場でタバコを吸わない私は文字通り『変な監督さん』だった

ようです。現場の休憩時間は10時と12時と15時。

監督さんは、12時の昼以外は休憩を取らないので

10時と15時は極力、職人さんとの雑談話風の打合せをします。

その時に、タバコを吸いながらがスタイルなんです。

 

【では問題?】

1.職人さんは休憩時間以外はタバコを吸わないか?

2.また、もし吸ってたらどこで吸ってるか?

 

 内覧会である奥様が『オホホホホ、ウチは誰も

 タバコを吸いませんの?失礼。』と言ってました。

 

申し訳ございません。当社作業員が監督の目を盗んで

おそらくかなり喫煙されてます。残念ながら

300住戸も500住戸も監督さんが見きれる訳ありません。

アナタ様が御購入される約半年前から吸われてます確実に。

 

見つけたらちゃんと注意しますよ。われわれ監督は。

でも、彼らは吸いたいのよタブン。我慢できないのよタブン

マンションで喫煙されてない物件は無いだろうな。今でも。

 

昨日は新年初DVDみました。少し『薔薇な映画』でした。

 

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マンションアドバイザー 6)【本質】 [BUILD-ADVISER ]

今日から毎年恒例の アルツ磐梯にSKIに行きます。

向こうの気温はマイナス6度。想像を絶しそうです。

 

第6弾 マンション話

先日テレビで、例の偽造問題で住民が内装解体をした

映像がありました。そこで見たものは・・・・・

 

TVで紹介されたのは畳を剥がしたら、スラブと言われる

床にヒビがあった映像と、余りに取付不良でぐらぐらの手摺でした。

我々。マンション施工屋はこの映像で違うもっと【本質】を見てました。

→やはり構造だけでなかったな。このマンション

 

  1. 畳を上げたらすぐスラブが見えた点
  2. 梁部分のボードを解体したら断熱が無かった点
  3. 手摺の取付方法

では解説

 1について→現在の畳は化学畳といい、発泡スチロールに畳表をつけた

         畳を使用してます。発泡スチロールには断熱効果が少しは

         期待できるでしょう。しかし、普段の施工方法と2点指摘が

         あります。ひとつは、コンクリートの床と壁の接点は冷気が

 

         一番入り込み易い『熱境部分』といい、必ずウレタン吹付け

         で断熱してあげなければ、結露を発生します。そして床

         に直に畳を敷いてる関係で二重床工法と異なり、空気

         層を設けられない為に、遮音効果が望めなくなります。

         畳に防音効果はありません。

 

 2について→梁部分もスラブ同様、接合部(入り隅)は『熱境部』が存在

         します。しかしウレタンは吹いてありませんでした。今度は

         確実に結露の心配が増大される事例です。納まりが厳しい

         場合、木軸と言われる木下地を使用する事がありますが

 

         その場合はその周辺をウレタン吹き付けを行います。特に

         最近はデベロッパーによっては、スラブ部分のウレタン折り返し

         を1M以上確保するよう指摘をされる場合が増えてます。

 

 3について→手摺のスパン(長さ)は4M以上でした。手摺業者はこの大

         スパンになると必ず、『振れ止め』をとるのは常識です。

         人が触ってグラグラする物は、勿論自然(風や台風)で

         ひとたまりもないでしょう。通常、購入されたお客様に検査

 

         してもらう前に、通常『施主検査』が存在し、この様な

         施工不良に関しては、指摘されて表舞台に出て来ないはず

         です。

 

数分に映像ではありましたがTVは【本質】を指摘しません。本来指摘される

べき内容が、構造偽造だけにとどまってしまってます。やはりこのマンション

は『構造偽造だけでない』と言わざるを得ないのでないでしょうか?最近

解体を始めるというマンションもありますが、解体する最中を検査する事

が必要で、このようなマンションを造り出すような会社は糾弾されるべきです。

また、グラグラを知っていて購入したお客様も考えなおしてください。

 


マンションアドバイザー 5)【解体】 [BUILD-ADVISER ]

今日は今年2件目の忘年会

奥様の会社の社員さんと始めて飲みます。

現場監督を辞めて色々な所に顔を出し

発言してますが、なかなか反発は強いようです。

私が好きな酒は料理に合わせる。今日は日本酒

オススメはコレ

 

さて、第5弾 マンション話を今日は再び

 

質問!! 誰か『超高層ビルの解体現場』って見た事ある?

NHKプロジェクトXでもやってましたが、日本最初の超高層ビルが霞ヶ関ビル

です。それから都内を始め各都市に急速に超高層のビル・マンションを

建設し続けて現在に至ってます。

 

しかし、まだ『ひとつとして解体した実績なし』

 

海外映像では見た事ありますよね?ダイナマイトでドカーン!!

あれは狭小住宅が密集してる日本では採用されません。

しかも最近は100年コンクリートとか言って、強度が今までより

高いコンクリートを国土交通省の認可を得て使用してたりして

壊し難くなってます。

 

ここで問題なのが、施工してる施工会社も、建てさせる事業主も

それに買った顧客も『解体する術を考えず高層マンションを作り続けてる

という現実』です。100年先には技術が進み解体出来るさ?

それでは余りにも無責任ではないですか?

ある高層マンションを5件施工した大所長に聞いても、『いやー考えてないなー』

って・・・

 

 ロハスがキーワードな時代に、解体方法も確立されてない高層マンション

を購入するのですか?その責任を次世代に転嫁するつもりですか?

 

予想される解体方法は、下から140M位の足場を周囲に建てて

ヘリコプターで壊す重機を屋上に載せて、壊した建築廃材を分別

して下で収集運搬して・・・・・幾らかかるの?時間とお金。

 

日本人は『金もうけ主義』にいつからか走ってしまった。今回の構造偽造

事件もそうではないですか?もう一度家づくりについて考えてみませんか?

 

 


マンションアドバイザー 4)【シャブコン】 [BUILD-ADVISER ]

 昨日は、現場監督時代に出来た友人と 朝3:00まで

高田馬場で飲んでしまいました。高田馬場には2年間、住んでおり久々に行き

付けだった、BAR:OUTSIDERに行きました。

店のママさんは、覚えていてくれてました。

そういうのって、とても嬉しいし力が沸きますよね。

 

さて、第4弾 マンション話

 

本日の新聞にも書いてあった。「シャブコン」という業界用語について。

 建築業界ではこの「シャブコン」を作る際、『水を飲ます』という隠語を

 使います。コンクリートは強度を出す為の配合が決められています。

 セメント+水+砂利+砂 を混ぜる事でコンクリートが出来るので

 すが、この水を必要以上に加水する事を『水を飲ます』といいます。

 

では、加水するとどうなるか?設計上必要な強度が得られなくなります。

 建物は鉄筋+コンクリートで出来ており、鉄筋は引っ張る力に強く

 コンクリートは潰す力(圧縮力)を期待されてますから、この『シャブコン』

 は、圧縮力に対して弱いと言えるでしょう。

 

ではなぜ『水をのますのか?』

 

   理由は様々ありますが、コンクリートは打設前に現場監督さんが『本日の

 打設数量』を計算します。それに応じて、コンクリートを注文するのですが

 注文方法は1時間当たりの打設数量をオーダーします。時間4台とか

 時間20立米 とか言います。 

  

 現場でいざコンクリートを打設すると、いろいろなトラブルが発生します。

 型枠が壊れたり、ポンプが詰まったり、電気工具がこわれたりと。

 そうすると、コンクリートを運んでくる車(ミキサー車)を待たせる事になり

 コンクリートは固まる性質を持ってる為に、待てば待つほど固くなって

 しまいます。

 

 本来はこの「時間切れのコンクリート」は、本来打設してはいけない

 決まりになってますが、このコンクリート代が1台約6万円なので

 5台返すと、30万をドブに捨てる事になります。マンションは何回も

 コンクリートを打設しますので、60回の打設に毎回30万をゴミにすると

 1800万を1現場で捨てる計算となり、不経済です。

 

 監督さんは、自分のミスで30万もゴミに捨てる訳に行かず、なんとか

 使う努力をします。それが加水して固まらない方法にするこの

 『水を飲ます』です。コンクリートは工場から30-40分位かけて

 運んで来るので、この方法を使わないと およそ1時間位、材料待ち

 の時間が出来てしまい、打設完了時間が遅くなるのもこの『水を飲ます』

 理由のひとつです。

 

 なかには、持って帰るのが面倒(洗わなくてはならないから)な運転手が

 自分の判断で『水を飲ませたり』帰りが遅くなるのが嫌なポンプ屋さんが

 自分の判断で『水をのませたり』してます。皆自己都合でバレナキャいいや

 精神です。

 

 もし、建築現場で『水をのませろ』とか、オチョコで飲むフリ

 をしたら危険な建物を作ってると思って間違いないでしょう。

 

 

 


マンションアドバイザー 3)【クロス】 [BUILD-ADVISER ]

本日は 第3弾 マンション話

 

 今回も内覧会後のお話し

 皆さん内覧会時に、クロス(壁紙)に関する指摘をした事ありませんか?

  ① 傷(破片が残ってるタイプ)

  ② 傷(下地が見えているタイプ)

  ③ 下地不陸(凸タイプ)

  ④ 下地不陸(凹タイプ)

  ⑤ コーナーの隙間

  ⑥ クロス同士のジョイント隙間

  ⑦ 木枠廻りのカット不良

  ⑧ クロスの汚れ(黄ばみ・木粉・手アカ)

  ⑨ クロス端部の接着不良

  ⑩ クロス糊の跡

などなど10種類以上に分類されます。

 

そこで、皆さんに第1の質問

  検査員は検査書式に何と記入してましたか?

  『クロス不良』と書かれていたら要注意

  直す職人さんは、何が不良か判らないので、直さないでCHECKの

   テープを外してしまいます。

 

  正しい書き方は『天・壁クロス入隅 隙間アリ』と、文字を見るだけで

   職人さんが、この場所に来れば判る書き方が理想です。

 

第2の質問

  指摘された事項はどう直すでしょうか?

   ①⑨はクロス糊をつけて、ローラーでこすります。

   ②は部分的に張替えます。(切り貼りという方法)

   ③はローラーの柄で叩きます。

   ④は部分的にカットしてゴミを取り除くか、下地調整を行って

      クロスを戻します。

   ⑤⑥はボンドコークという補修材を注入します。

   ⑦は再カット

   ⑧⑩はクリーニングか張替え

 と言う事は、全面張替えを行ってるわけではありません。

 事業主さんは、お客様の手前 全面張替えでお願いしますと言いますが

 実際やってる側はコストが掛かるので部分手直しで済ましてしまいます。

 

 それを再内覧会で確認できず、妥協してOKで皆さん御購入されてるのよね。

 それでいいのかしら?本当に。建築業者は一度に何百箇所もの指摘に対応

 してるので、決してお客様の事なんて考えてませんから。

 残念だけど、現実です。

 

 

 


マンションアドバイザー 2)【ランク】 [BUILD-ADVISER ]

本日は 第2弾 マンション話

 

皆さんマンション購入後に内覧会をやりますよね?

内覧会前に事業主は、われわれ建設会社に ある書類を

渡しにきます。

 

内容は、顧客のランク付け表

 

なんのランクかと言いますと、対応が楽な客か?対応に苦慮する客か?

A-Cまでランキングされてます。

 

 Aランク:神経が細かく、俗にいう ウルサイタイプ

 Bランク:一言間違えてスイッチ入ると、ウルサイタイプに変身するタイプ

 Cランク:終始穏やかで対応が楽なタイプ

 

内覧会前日、「○○建設さん。明日は特Aのお客様いるので、言動には

特に注意して対応してくださいね。。」とか言われるの。

皆さんこんな扱いされても、マンション買うの?何か根本が間違ってない?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は月に一度の連休の日

昨日同様、奥様とDATE。今日は鎌倉-葉山 方面

   ①先月行った陶芸教室に焼きあがった陶器をとりいく(鎌倉:住吉工房

   ②焼き豚購入(鎌倉:稲村亭

   ③おひるごはん(鎌倉:青空デリ

   ④芸術鑑賞(葉山:県立美術館

   

   ⑤アイスたべる(茅ヶ崎:Plenty's

   

アイスは先週 六本木ヒルズで食べた、コールドストーンズの方が

格段に美味しかった。。


マンションアドバイザー 1)【ストックヤード】 [BUILD-ADVISER ]

 今日は、自宅で『家づくり学院』の為の資料作成。

マンション監督として書き綴ってる事もあったので、『オフレコ話』として紹介。。

   マンションの内覧会をした際に、「やけにこの部屋だけ傷多くない?」
   って思った方いませんか?

    >それはね、マンションは部屋を作る資材を外部の工事用エレベーター
     前の住戸を搬入経路としていて、途中までは仕上げるけれど後は
     そのエレベーターを解体する直前・直後まで資材置場になってるから
     という原因と、間に合わす為にわーーーーーっと仕上げるからなんです。

   >購入する方は、建設時に外部工事用エレベーターがどこについてるか
     をチッックしといた方がいいよ。。販売担当の営業はそこまでの情報は
     しらないから、自分の目でちゃんと確認しとい方がよい。。


うちら夫婦の車には、この雑誌が常備されてます。だって家でここ行こうと決めるより、車にあると
便利じゃない??

湘南スタイル・レストラン100―ロコ御用達のレストラン100店

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